琴平町地域包括支援センター「頭のげんき塾」報告書      

日時:2021年12月15日(月)10:30~11:25
場所:琴平町総合センター2階大ホール
ことひらまちじゅう図書館:小川、嶋田
参加者:70~80代の方 15人
地域包括支援センターの方:5人
内容:地域包括支援センターから依頼があり、年8回計画している認知症予防を目的とした高齢者を対象にした「頭のげんき塾」に、講師として「ことひらまちじゅう図書館」が参加。
 
開催したテーマ
「回想法(思い出語り)でいきいき元気! 時をつなぐ・人をつなぐ・地域をつなぐ思い出語り」
回想は過去と現在そして明日と未来をつなぐ時間の縁です。
※回想法は、アメリカの精神科医ロバート・バトラー氏が、30年前に提唱した高齢者に対する診療法の1つです。

<お話の内容>
①古民具(お櫃、羽釜、天秤測り、米を測る升、蠅取り器など)
琴平町の写真(ちょっとこ場所蔵の駅の写真)、昔の道具事典、昔の暮らし事典
これを使って、お年寄りに語りかけ、楽しく思い出を会話する
②大型紙芝居「まんじゅうこわい」川端誠/作
拍子木を使い始まり、軽妙な落語を味わう
③わらべうた「うちのこんぴらさん」
手拍子でリズムを取りながら、一緒に手遊びする。

<感想>
高齢者たちは、講義に使うために展示していた古民具たちに引き寄せられ、近づいて既に会話が弾んでいた。その中で、話を始めたので、リラックスの中で進んでいった。
古民具の一つ一つに「これはまだ家にある」「昔、羽釜でご飯を炊くときの水加減は」など「そろばんは、昔は上2段、下5段を使っていた」など口々に教えてくれた。
また、琴平に以前は4つの駅が集まっていたが、「駅前に池があった」「駅前にノーシンの電飾の看板があって珍しくて見にいっていた」「私は乗ったことがある」「線がなくなって不便した」・・・
普段、静かなお年寄りも楽しそうに話したとの事で笑顔がいっぱいであった。
紙芝居、わらべ歌も含め、和やかに進み良い時間を作ることができた。
小川氏の語った南アフリカ出身のアナン元国連事務総長の国連総会での挨拶「アフリカでは、お年寄りがなくなったら、その村の図書館がなくなったのと同じだ。」という言葉が印象に残った。子どもたちを含めた会を持つと交流できて楽しそうだ。